醸界タイムズに掲載されました

この度の山口県新酒鑑評会における最優等賞受賞に際しまして、たくさんのお祝いのお言葉を頂戴し、大変有難くお礼申し上げます。

ここ数年「穏やかな日常」というものがこれほど得難いものであったかと、本当に心底考えさせられることばかりが世界中で起こっておりますが、そのような状況にも関わりませず多くの皆様よりご支援いただき、私たちは今日も酒造りを続けることができております。

思い起こせば4年前に仕込み蔵を移設してから今日まで、目の前のことをやりこなすだけで精一杯の日々でしたが、技術センターの先生方をはじめ、多くの蔵元の諸先輩方や関係者の皆様にご指導いただきながら、なんとかやってこれました。

また、良い時も悪い時も寄り添い続けてくださったお客様やお取引先の皆様、多くの皆様の励ましのおかげにより、諦めることなく酒造りを続けて来れました。その結果、このような身にあまる栄誉ある受賞に繋がりましたことに、心から感謝申し上げます。

日本酒は古来より人と人とを繋ぎ、国と国とをも繋いで来た歴史と品格のある、なくてはならない大変重要なものだと思っています。そのような日本酒の製造へ携われることへの誇りと感謝の気持ちを忘れず、これからも皆様の心を灯せる「美味しい一杯」のために研鑽を積んで参ります。

何度も消えかけたこの酒蔵の灯も、いつか地域を照らす灯となりますように。どうか引き続き皆様の温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

この度は誠にありがとうございました。