朝ドラ【わろてんか】を観て、びっくり。

広瀬アリスが演じる芸人・秦野リリコが

「娘義太夫」として登場していました。

明治から大正期に現在の女性のアイドルがごとく人気を誇ったという

「娘義太夫」。

 

ちょうど先日、地元小学生による

地域に受け継がれる伝統芸能【人形浄瑠璃】の

上演を観に行ったばかりだったので、

娘と同じだぁ~!!と、感激したのでした。


1877年(明治10)ごろから、村内に浄瑠璃が流行していたと言われ、

人形の操作には、徳地の人々の発明による竹串が使われ、

一人で数体の人形を動かすことが出来るので、

浄瑠璃が語れる三味線弾きと二人だけでも上演出来るのが大きな特徴だそうです。

 

これを、毎年地元小学生が六年生になると上演しています。

そして、今年は娘が出ました。

 

なんというか、凛とした姿に感動した母でありました。

 

娘は私に似て、超不器用であります。

何事にも真っ直ぐに突き進むことしか知らず、

バカにされても、何を言われても、ひたすら突き進みます。

 

そして残念ながら何一つ、才能という才能を持ち合わせておらず、

どんくさいわけですが、努力の人であります。

 

私と娘の違いは、この「努力」の違いだとつくずく思い知ります。

 

この人形浄瑠璃上演のためにも、

こっそりと何度も何度も練習を重ねていました。

 

練習を積み重ねたという自信があるので、

迷いがありません。

 

何事にもそうで、いつも凛としています。

 

例え上手く行かなくても、

努力という名のもとに、次はきっと上手く行く!!と信じて

後ろを振り向きもせず、前に突き進んで行きます。

 

そんな娘が誇らしく、少し妬ましい。

 

母よ、しっかりしろよ

 

と、言われているようで、情けない。

 

ひとり、酒を飲みながら【努力】という言葉を噛み締める。

いつだって、逃げ道を知り、ズルいのは大人だ。

 

逃げるなよ、母。