大きな桜の木の下で_d0151154_23102980.jpg聴こえない頑張れを 握った両手に
何度もくれた

消えそうに 咲きそうな 蕾が今年も僕を待ってる

アーティスト コブクロ 楽曲 「蕾」より引用

我が家のすぐ近くには、大きな桜の木があります。
今日、ふと見上げるとポツン、ポツンと咲き始めていました。

出会いと別れの季節にリンクして
散り際の美しさが、やけに物悲しげな桜は、
いつの世も人の心を掴んで離さない。

そして私も漏れなく、桜に鷲掴みにされています。

桜が咲き始めると、思い出します。

18の春、進学の為に初めて親元を離れ、
新生活をスタートした時のこと。

最初はこれで自由や~!!と、
ルンルンでした。
でもしばらくすると、わけのわかんない淋しさが。。。

当時は今のように携帯電話もなく、
あるのは共同の寮の電話ひとつでした。
しかも10円入れないと話せないやつ。

    初めて味わう孤独感

そんな矢先、母から届いた小包。
私の好きなお菓子やら、お味噌やら、お米やら・・・
そして手紙が入っていました。

初めて貰った母からの手紙でした。

「元気でやっていますか?体に気を付けて、頑張りなさい」

と書いてありました。
短い手紙でしたが、
涙がポロポロ、ポロポロ、ポロポロ出ました。

親の有難味が、骨身に沁みた春でした。

それ以来、ことあるごとに、小包は届きました。
短い手紙を添えて。

そんなある日、いつものように届いた小包。
季節は真冬。
いつものお味噌や、みかんや、何やかんやに混じって出て来たもの。

      それは鬼のお面

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( ̄ω ̄;)
ひとりで豆撒き?鬼のお面付けて?
それとも寮のみんなで?
恥ずかしくて、言えない・・・・・・・・・・・・・・・・。

とってもおちゃめな母だす。

長女が生まれてから、満開の桜の木の下で、
写真を撮るのが年行事になりました。
今年はひとり増えて、4人での写真撮影。
いつまで続くかな。。。
な~んて、ちょっとしんみりと見ていました。

今年も「聞こえない 頑張れ」
心に満タンにしています。

↓↓↓始まりの季節に「ぽち」↓↓↓
にほんブログ村 酒ブログへ

にほんブログ村 酒ブログ お酒造りへ←使わなかった鬼のお面にも「ぽち」