消えそうに 咲きそうな 蕾が今年も僕を待ってる
アーティスト コブクロ 楽曲 「蕾」より引用
我が家のすぐ近くには、大きな桜の木があります。
今日、ふと見上げるとポツン、ポツンと咲き始めていました。
出会いと別れの季節にリンクして
散り際の美しさが、やけに物悲しげな桜は、
いつの世も人の心を掴んで離さない。
そして私も漏れなく、桜に鷲掴みにされています。
桜が咲き始めると、思い出します。
18の春、進学の為に初めて親元を離れ、
新生活をスタートした時のこと。
最初はこれで自由や~!!と、
ルンルンでした。
でもしばらくすると、わけのわかんない淋しさが。。。
当時は今のように携帯電話もなく、
あるのは共同の寮の電話ひとつでした。
しかも10円入れないと話せないやつ。
初めて味わう孤独感
そんな矢先、母から届いた小包。
私の好きなお菓子やら、お味噌やら、お米やら・・・
そして手紙が入っていました。
初めて貰った母からの手紙でした。
「元気でやっていますか?体に気を付けて、頑張りなさい」
と書いてありました。
短い手紙でしたが、
涙がポロポロ、ポロポロ、ポロポロ出ました。
親の有難味が、骨身に沁みた春でした。
それ以来、ことあるごとに、小包は届きました。
短い手紙を添えて。
そんなある日、いつものように届いた小包。
季節は真冬。
いつものお味噌や、みかんや、何やかんやに混じって出て来たもの。
それは鬼のお面と豆。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( ̄ω ̄;)
ひとりで豆撒き?鬼のお面付けて?
それとも寮のみんなで?
恥ずかしくて、言えない・・・・・・・・・・・・・・・・。
とってもおちゃめな母だす。
長女が生まれてから、満開の桜の木の下で、
写真を撮るのが年行事になりました。
今年はひとり増えて、4人での写真撮影。
いつまで続くかな。。。
な~んて、ちょっとしんみりと見ていました。
今年も「聞こえない 頑張れ」を
心に満タンにしています。
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